6V6GT シングル 3.5W+3.5W パワーアンプ   

2018/1

今回使用した真空管「6V6GT」は、有名な6L6と同時期に開発された小型ビームパワー管です。
手頃な出力で使いやすいことや、驚くほど超寿命でタフな設計から
新しい真空管が次々と開発される中でも変わらず使い続けられて、
現在でもギターアンプをはじめ、多くの真空管式の機器で活躍しています。

またその音質は真空管の暖かなイメージはもとより、
音楽を聴いてワクワクするような軽快なリズム感があって、かつ低域から高域までバランス良く再生できるので、
ついつい長く聴き入ってしまうようなサウンドです。

そんな真空管「6V6GT」を使って、はじめての人から長年の音楽ファンの方まで、
どなたでも安心して長く使える真空管アンプを製作いたしましたので御紹介させていただきます。




アンプ全体のレイアウトはコンパクトにまとめて、シャーシには人気のブラックウォールナット無垢材を使用いたしました。
オーディオ機器は機械的で冷たい印象のものが多いですが、木製シャーシを使用することで
真空管アンプの温かいイメージにマッチした雰囲気が出てきます。
表面は肌触りが良く、ブラックウォールナットの雰囲気が引き立つオイルフィニッシュで、
今回はシャーシ四隅にアールをつけることで、よりアンティークな感じが引き立ったおしゃれな外観になっています。










電源トランス・出力トランスはもちろん、エイトリックトランス製・オリジナルの専用トランスを使用しています。
トランスは真空管アンプの音質を決める最大の要ですが、
オーダーメイドアンプでは事前にお客様の好みの音質や、どのくらいの音量で聴くのかなどをお聞きして、
真空管と回路に最もマッチングの良いトランスを一つ一つ設計して、手巻きで特性や音質を調整して作っています。

それによって、市販品を組み合わせただけでは得られない音の奥行き感や、自然な感じが得られて、
小出力でも音痩せしにくく、また大きな入力が入っても頭打ちにならず
しっかりとスピーカーを駆動することができます。







ツマミ等のアクセサリーもエイトリック工房で手作りしています。
製作には時間が掛かりますが、旋盤を用いて一つ一つ手作業でサイズや形状を変えて作っています。
またレタリングも一台ずつ手書きで心を込めて製作しています。








シャーシ内部は各セクションに分けて、できるだけすっきりと配線を取りまとめ、
メンテナンスの際には誰がみても分かりやすいように備えてあります。
後にパーツの交換等を行う場合にも、目的のパーツのみを交換でき、他のパーツを掻き分けたり配線ミスの誘発をしないように勤めています。



今回使用した真空管「6V6」は、開発初期のころの「メタル管」や、大きいガラスボトルの「ST管」など、
まったく同じ特性でも外観が異なるものが沢山製造されていますので、
それらを無調整で差し替え可能なアンプとして設計を行っています。

中身はすべて同じ特性でも、外観・メーカーが変われば不思議と音質もちがって聞こえる・・・
真空管はそのような要素があるので面白い!!

お好みの真空管が2、3セット揃えば、その日の気分で差し替えて・・・という楽しみ方もいいですね♪






全体がすべて金属製の6V6「メタル管」
安定感抜群! とても濃厚な音質です。


大きなST管タイプの「6V6G」
やわらかで落ち着いた印象です。











使用真空管は、
出力管 6V6GT、 初段管 12AU7

すべての真空管は、きちんと動作試験が行われた良品であれば、
無調整で差し替え可能になっています。


最大出力は、3.5W + 3.5W (ノンクリッピング)
物理的な周波数特性は、30Hz(-1db) ~ 25kHz(-1db)です。

低域から高域まで帯域バランスがとても良く、また周波数的に無駄に低域・高域を伸ばしすぎないようにして、
一番大切な人の声の帯域がしっかり伝送されるように調整を行っていますので、
聴いていて疲れない・音の誇張感の少ない音質となっています。

また真空管6V6の安定した特性と音質の良さを生かすよう、それに最もマッチングするトランス・回路の組み合わせによって
小音量でもスピーカーをしっかり駆動して、レスポンスの良さや音楽のリズム感を損いませんので、
安心して使いやすく、どんな音楽でもゆったりと楽しめる真空管アンプに仕上がりました。


       

Manufactured by Eightric Transformers, Nagoya, Japan.
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