No,110  6F6G / 349A シングル ステレオアンプ


6F6は1930年代に史上初のメタル管として開発された純5極パワー管で、
電気的特性にはUZ-42と全く同じで、使いやすいように8pinベースになっています。 シングルで最大で3.5W程度得られます。
また、有名なオルソンアンプに使用されていて、古くから音の良い真空管として有名です。

今回はそんな歴史ある6F6を用いた小型のシングルアンプを製作しました。
また、特性の似ているWE349Aでも使用できるように回路設定をしてあります。


真空管はすべて前面配置で、できるだけコンパクトにまとめてみました。
ケースは木目を生かしたワインレッド調にして、当方おすすめのアーミーグリーン縮みのトランスとも良くマッチした仕上げになっています。












真ん中の2本が旧ソ連製の6F6Gで、普通の6F6G (42) より細身でかわいいフォルムです。
いちばん右の真空管は、同じソ連製の整流管 5Z4G です。 これも普通の5Z4Gより小型サイズです。
左の真空管は5極管の6AU6で、ダルマ管とミニチュア7pin管でコントラストをつけてみました。





入力はRCA端子、出力はバナナプラグ対応で4、8、16Ωに対応しています。
ACコンセントは小型のメタルコンです。











(内部配線写真)

回路は、整流管を使用した本格的なチョークインプット方式を採用して、音質の向上に努めました。
増幅部は6AU6、6F6とも標準5極管接続で、3結やULによる特性改善ではなく、
6F6という球の本質に迫ってみました。
古い5極管は本来、それまでの3極管に対抗して開発された球ということもあり、
3結などより標準5極管のほうがより素直で魅力的な音質が得られます。

配線方法については端子板を用いて、業務用さながらの耐久性と雰囲気を狙ってみました。






6F6・5Z4をメタル管に差し替えた写真です。 
黒光りするメタル管がたまらなくカッコいい!! いかにも良い音がしそうな雰囲気です。








    

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